2015年2月28日土曜日

第19回 分散仮想スイッチ(アップリンクのアクティブスタンバイ)


アップリンクとは、VMNICを論理的に束ねた集合体です。


アップリンクはデフォルトではアクティブアクティブですが、アクティブスタンバイにする事も可能です。
(アクティブスタンバイにすると、障害時にどのアップリンクに問題があるのか原因を特定するのが容易になります)


WebClientによる分散仮想スイッチのアップリンクのアクティブスタンバイ構成手順は以下の通りです。


1.WebClientにログインする


2.以下の画面遷移で分散ポートグループの設定を編集します












3.チーミングおよびフェイルオーバーをクリック後、スタンバイにするUplink4を選択して↓の矢印をクリックします。















4.スタンバイにUplink4が移動しました。OKボタンを押せば設定完了です(スタンバイのアップリンクをアクティブにするには、Uplink4を選択して↑の矢印をクリックします)














※注意点ですが、Uplinkをスタンバイにすると帯域が減少するので注意です(VMNICをチーミングで束ねているので、束ねる数を減らせば帯域が減少します)


以上

2015年2月21日土曜日

第18回 分散仮想スイッチへのVMNICアサイン方法(WebClient版)


分散仮想スイッチとは、複数のvSphere ESXi間の仮想ネットワークのプロビジョニング、管理、および監視をする機能である

VMNICとは、物理NICです(vSphere ESXi製品は、物理NICをVMNICと呼びます)


本題ですが、
WebClientによる分散仮想スイッチへのVMNICアサイン方法は以下の通りです。


1.WebClientにログインして以下の通り画面遷移します(右下のUplink2にVMNICをアサインします)











2.ホストネットワークの管理を選択後、次へボタンを押下します
















3.接続されたホストを選択
















4.VMNICをアサインするESXiを選択後、OKボタンを押下します
















5.次へボタンを押下します
















6.物理アダプタの管理を選択後、次へボタンを押下します(物理アダプタとはVMNICを指します)
















7.Uplink2にアサインするVMNIC(例 vmnic3)を選択後、アップリンクの割り当てを選択します
















8.Uplink2を選択後、OKボタンを押下します





















9.Uplink2にVMNIC3がアサインされました。次へボタンを押下します
















10.次へボタンを押下します
















11.終了ボタンを押下する
















12.Uplink2にVMNICがアサインされました









※ポイントは、vSphereClientと比べてWebClientは操作感が変わったので、触って慣れる事です

以上



2015年2月14日土曜日

WorkSpacePortalの冗長化方法 と ロードバランサー(Big-IP)の組み合わせについて


WorkSpacePortalとは、ポータルサイトからOfficeなどのアプリケーションを実行出来ます。
また、アプリケーションの一元管理が出来ます
ランチャーのVMware版です。

以下、実際の画面です。

















本題ですが、
WorkSpacePortalの冗長化は、WorkSpacePortalの1号機と2号機のFQDNを同一にする必要があります。


1号機                               2号機
workspacedemo.potal.local  workspacedemo.potal.local


また、DNSのAレコードは以下の様に登録します(PTRレコードも必要
1号機 workspacedemo.potal.local 192.168.0.1
2号機 workspacedemo.potal.local 192.168.0.2


DNSラウンドロビンでWorkSpacePortalは冗長化します。

冗長化を実現するにあたり
VMwareのマニュアルはロードバランサーが必須と受け取られがちな文章ですが、
ロードバランサーは必須ではありません。

以下の参考書は誤解されない文章表現です。















次に、WorkSpacePortalとロードバランサー(Big-IP)を組み合わせた冗長化方法ですが、
ロードバランサーのVIPのFQDNをWorkSpacePortalと同一にします


WorkSpacePortal
1号機                               2号機
workspacedemo.potal.local  workspacedemo.potal.local

Big-IP
workspacedemo.potal.local


DNSレコードは以下の様に変更します(PTRレコードも必要
1号機 workspacedemo.potal.local 192.168.0.1  → 削除
2号機 workspacedemo.potal.local 192.168.0.2  → 削除
Big-IP workspacedemo.potal.local 192.168.0.3 →  追加


WorkSpacePortalとロードバランサー(Big-IP)を組み合わせた冗長化は、DNSラウンドロビンで冗長化ではなくロードバランサーで冗長化を実現します

以上

2015年2月7日土曜日

第17回 esxtopの表示変更後を保存するには?

第16回の続きで
esxtopの表示変更後を保存する事が可能です

1.大文字のWを入力するとパスとファイル名を聞かれます






2.パスとファイル名を入力します。デフォルトは//.esxtop50rcです。






3.rootユーザーであれば、cdを入力した後に、ls -laでesxtop50rcが見えます
※esxtop50rcは隠しファイルなので、全てが見えるaオプションを付けてください







以上で、esxtopの表示変更後を保存しました。


保存した情報(esxtopの表示変更後)でesxtopを実行するには、esxtop -c .esxtop50rcです。





ポイントは、vmaだとesxtopではなくresxtopです。表示変更や保存方法はesxtopと同じです。

2015年2月1日日曜日

第16回 esxtopの表示は変えられます

esxtopとは
vSphere ESXiにSSHでログインしesxtopと入力しEnterキーを押すとCPU使用率などのリソースがプロセス毎にリアルタイムで見れます。

vCenterはプロセス毎にリソース見れないので、プロセス毎にリソースが見たい
例えば何故かCPU使用率が高い。ではどのプロセスだろう。という時に使用するコマンドです。


本題ですが、esxtopの表示は変えれます!
具体的な変更方法は以下の通りです


1.SSHでESXiに入りesxtopと入力してEnterキーを押す





2.esxtop実行後の画面。f と入力すると設定変更画面に移ります。










3.設定変更画面です。*が表示されるフィールドです。















4.例えばcと入力すると、C*が付きます。Enterキーを押します














5.LWIDのフィールドが追加されます










※注意点は、入力するキーは大文字は大文字、小文字は小文字で入力しましょう。Linux系のOSなので

次回は設定変更内容をコンフィグとして保存する方法を投稿予定です。

2015年1月31日土曜日

第15回 リソースプール(VMware vSphere)

仮想マシン(A)には多くのリソースを与えたい、仮想マシン(B)にはリソースの割り当てを低くしたいといった場面で使用するのが、リソースプール機能である。

具体的には、リソース(CPUとメモリ)のプールを作り
予約を設定すると、仮想マシンは予約分のリソースを占有して使用出来る
制限を設定すると、仮想マシンは制限分のリソースを超えてリソースを使用出来ない


WebClientによるリソースプールの設定方法は以下の通りである
1.クラスターを右クリックして新規リソースプールを選択























2.名前を入力して、例(予約)の値を変更後、OKボタンを押下する。


















3.Poolというリソースプールが作成されたら、仮想マシンをリソースプールの中に入れます























※ポイントはリソースプールで仮想マシンのCPUとメモリのリソース制御が出来るという仕様をしっかりと理解する事です


2015年1月25日日曜日

第14回 仮想フラッシュ(Flash Read Cache)

仮想フラッシュとは、vSphereでSSDを使う機能です。

Flash Read CacheとはvSphere5.5から搭載された新機能で
仮想マシンのリードキャッシュとしてSSDを使用出来るようになりました。
(リードが多いスレーブ系のDBを仮想マシンで動かせるようになったという事です)


Flash Read Cacheで、例えば1GB設定する方法は以下の通りです
※Flash Read CacheはWebClientでのみ設定出来ます。vSphereClientでは設定出来ません。


1.仮想フラッシュのリソース管理で容量を追加ボタンを押下します






















2.SSDを選択します












3.仮想フラッシュ ホスト スワップ キャッシュ構成の編集ボタンを押下します




4.仮想フラッシュの有効化をチェックして、仮想フラッシュの予約で1GBを指定します













※ポイントは、Flash Read Cacheは、仮想フラッシュ ホスト スワップ キャッシュです。
英語だとHost swap cacheです。


以下vSphere公式ブログも参考になりますが、画像が古いので注意です
http://blogs.vmware.com/jp-cim/2013/09/vsphere-55-flash-read-cache.html

2015年1月24日土曜日

フラッシュストレージについて語る(2015年1月24日時点)

仮想化と言えばストレージが必要な訳で、最近はフラッシュストレージが注目を浴びているので
市場を調べてみました

■IOPS
最低 Dell Storage SC4020   10万IOPS(64バイト) 

最高 IBM FlashSystem V840 250万IOPS(4Kバイト)
※ピンキリにしても差がありすぎですね。。。


■遅延
最低 複数社                       平均1ミリ秒以下

最高 IBM FlashSystem V840、Violin 6000/7000  200マイクロ秒


■実効容量
最低 ETERNUS DX200F 34.3GB

最高 Violin 6000/7000 1Pバイト
※これも差がありすぎ。。。


■機能
インライン重複排除、圧縮機能が無い製品があるので注意!


■接続方式
主にFC、iSCSI
製品によっては、FCoE、InfiniBand、SAS、NAS、NFS、SMB3.0などをサポートしている

注目は、HP 3PAR StoreServ 7450/7450c、2015年春にNFSとCIFSをサポート予定
CIFSをサポートするのはHP 3PAR StoreServ 7450/7450cのみ

■価格
最低 Dell Storage SC4020 200万円から
最高 IBM FlashSystem V840 3322万8400円から
※Dellは安く見えるが、から なので注意!
※IBM IOPSが最高だからって高すぎでしょ


次回はVMwareの仮想フラッシュ機能を掲載予定です。


2015年1月18日日曜日

第13回 PowerCLIによるスナップショットを保有している仮想マシンの一覧

PowerCLIでスナップショットを保有している仮想マシン一覧を表示する手順は以下の通りです。

1.vCenterに接続する(第12回 PowerCLIによるxxxを参照)

2.仮想マシン一覧表示
 Get-VM

3.スナップショット一覧表示
 get-vm | Get-Snapshot

コマンド例



4.スナップショットを保有している仮想マシンの一覧
  get-vm | Get-Snapshot | Select VM










※ポイントはGet-Snapshotは仮想マシン全体で保有しているスナップショット一覧で、Select VMはスナップショットを保有している仮想マシンのみ表示します。コマンド実行結果が違う事を明確に認識してください

以上

2015年1月17日土曜日

第12回 PowerCLIでCD-ROMをマウントしている仮想マシンの一覧をcsvやhtmlでエクスポート


PowerCLIとはPowerShellのvSphere版です

そのPowerCLIでvSphere環境を管理出来ます

例えば、CD-ROMをマウントしている仮想マシンの一覧をcsvやhtmlでエクスポートする手順は以下の通りです。

1.PowerCLIを起動してvCenterに接続する
 Connect-VIServer -server vCenterのIPアドレス -user ドメイン名\vCenterに接続出来るユーザー名 -password vCenterに接続出来るユーザーのパスワード

コマンド例







2.仮想マシン一覧を表示
 get-vm

3.CD-ROMをマウントしている仮想マシンの一覧を表示
get-vm | where-object{($_CDDrives)[0].Connectionstate.connected}

4.CD-ROMをマウントしている仮想マシンの一覧をcsvでエクスポートする
get-vm | where-object{($_CDDrives)[0].Connectionstate.connected} | Export-Csv "フルパス"

コマンド例


















5.CD-ROMをマウントしている仮想マシンの一覧をhtmlでエクスポートする
get-vm | where-object{($_CDDrives)[0].Connectionstate.connected} | ConvertTo-Html | Out-File "フルパス"

コマンド例


※ポイントは、タブやhelpで調べる時間が勿体ないので、暗記する事です。

以上

2015年1月12日月曜日

第11回  ESXiのSNMPトラップ

ESXiのSNMPトラップ設定はGUI(vSphere Client or Web Client)ではなくCUI(コマンド)で設定します

ESXiにSSHで入れずvMA経由でESXi5.5にログインしてコマンド(vicfg-snmp)で設定する手順を説明します


1.vSphere Client または Web ClientでvMAにvi-adminアカウントでログインする
2.vMAから対象ESXiにログインする
※上記1,2が不明な場合は、第9回 vCenterのSNMPトラップを参照してください


3.ESXiのSNMPトラップ機能はデフォルト無効なので、有効にする(vicfg-snmp --server ESXiのIPアドレス --enable)
※設定が正常に完了するとCompleteが表示されます

コマンド実行例







4.コミュニティを設定(vicfg-snmp --server ESXiのIPアドレス --communities public)
 ターゲットを設定(vicfg-snmp --server ESXiのIPアドレス --targets SNMPトラップ先のIPアドレス@SNMPトラップ先がSNMPを待ち受けているポート番号[デフォルトは162]/コミュニティ名)
※設定が正常に完了するとCompleteが表示されます

コマンド実行例








5.設定内容確認(vicfg-snmp --server ESXiのIPアドレス --show)

コマンド実行例













6.SNMPトラップを送信する(vicfg-snmp --server ESXiのIPアドレス --test)
※Completeが表示されれば正常にSNMPトラップを送信しています

コマンド実行例





以上がESXiのSNMPトラップ設定です





2015年1月11日日曜日

第10回 vSphere Management Assistant (vMA)のログインからESXiへのログインまで


vSphere Management Assistant (vMA)とは、
無償で提供されている仮想アプライアンスで、ESXiをリモートからコマンドで管理する製品です

ESXiに直にログイン出来るのであれば不要ですが、

ESXiはデフォルトではSSHを開けていません。セキュリティを担保しつつESXiにSSHで入って管理したい場合に出番になるのが、vMAです。

vMA5.5のログインからESXiへのログイン手順は以下の通りです。
1.vSphere Client(Web Clientでも可)で、vCenterにログイン
2.vSphere Managementのコンソールに入りEnterキーを押下




3.管理者アカウント(vi-admin)でログインする




4.vifp addserver ESXiのIPアドレス --authpolicy fpauth --username ユーザー名 --password パスワード
※--authpolicy fpauthとはESXiのユーザー名とパスワードを記憶させます
※vifp listserversで正常に登録されているか確認出来ます



5.vifptarget -s ESXiのIPアドレス
※上記4でESXiのユーザー名とパスワードを記憶させたので、ここでユーザー名とパスワードが求められません。



6.vi-admin@vma:~[ESXiのIPアドレス]>にプロンプトが変われば、ESXiにログイン出来ています



以上が、vSphere Management Assistant (vMA)のログインからESXiへのログインまでの手順です。



次回は、vmaを使用したESXiのSNMP設定を公開予定です。




2015年1月10日土曜日

第9回 vCenter ServerのSNMPトラップ

vCenter ServerのSNMP エージェントを使用して、
vCenter Server でアラームが起動されたときにトラップをマネージャーに送信する事が出来ます

補足ですが、
vCenter ServerはSNMPエージェントです(マネージャーではありません)

アラームとは監視機能で、例えばvCenterで管理しているESXiのCPU使用率が閾値を超えた際に、
メールやSNMPトラップなどで管理者に異常を通知する機能です


本題ですが、
vSphere 5.5 WebClinetで
vCenter Server でアラームが起動されたときにトラップをマネージャーに送信する為の設定手順は以下の通りです。

1.vCenter ServerのSNMPトラップ先の設定をします。


※プライマリ受信URLにマネージャーのIPアドレスを入力してください
※受信者のポートとコミュニティストリングは適宜変更してください

2.アラーム設定をしてください(詳細は割愛します)

以上

2015年1月9日金曜日

第8回 vCenterのロギング

ロギングとは
ユーザの操作やシステムの稼働状況、ネットワークのアクセス状況などを時系列で記録に残すこと
ですが、

vCenterのロギングとは

vCenterのログレベルを設定する事です

vSphere5.5 WebClientによるvCenterのログレベル設定方法は以下の通りです


※ポイントはnoneはロギング無効化、triviaが最詳細、WarningはWaringとErrorも含まれるという事です。

2015年1月4日日曜日

第7回 NetFrow(ネットフロー)

NetFrowとは、
仮想ネットワーク上でやりとりされたトラフィック情報をコレクタへ送信する機能がNetFrowです。
分散仮想スイッチが機能提供しています(標準仮想スイッチでは機能提供していません)

コレクタとは、受信したトラフィック情報を分析し可視化するソフトウェアです。
例えば、以下のソフトウェアがあります
NetFlow_Analyzer
http://www.manageengine.jp/products/NetFlow_Analyzer/

NetFlow Tracker
https://www.toyo.co.jp/flukenetworks/npa.html


本題ですが、VMwareESXi5.5のvSphere ClientでNetFrowの設定は出来ますが、
将来的にvSphere ClientはWeb Clientに完全移行されるので、
Web ClienrtでNet Frowの設定手順を説明します

1.分散仮想スイッチでネットフローの設定(IPアドレスとポート)をします




2.ポートグループでネットフローを無効から有効に変える


以上が、NetFrowの設定です。